剣持 光 原作、キャラクターデザイン、脚本、演出、プロデューサー、ウォン役長崎県佐世保市出身。雑誌編集者、映像制作業を経て、36歳でものまねタレントに転身。近年は文筆業、イベントプロデュースなどで昭和の魅力を発信している。 【著書】 「ガラ☆クタ」('20)、「ヒデ夕樹とテレビまんが主題歌の黄金期」('21)、 |
今の日本には、大人が童心に帰って楽しめる冒険小説が皆無です。
昨今の作家は「大人の鑑賞眼に耐えるように」と、物語を複雑化する傾向があります。
けれども、大人が読みたがっているストーリーはその真逆ではないかと思えてなりません。
かつての人気映画のリブート、続編がヒットしたり、初期の頃のジブリ作品が地上波で放送されると、いまだに高視聴率をマークしています。
それらの事実から判断するに、今の大人が求めているのは、単純明快で、胸のすくようなストーリーではないのでしょうか。
そうしたことを想定し、「大人の読む青春冒険小説」として「ガラ☆クタ」を執筆しました。
この小説は自主版であるため、一部の店舗のみで流通させ、残りの分は現在、公式サイトでの販売としています。
しかし、読者から「もっと多くの人に広めてほしい」という多数の声があがっていました。
そこで、より多くの人にこのストーリーを知ってもらいたいという思いから、今回、有名声優をキャスティングし、朗読劇化に踏み切った次第です。
出演者は、1980年代から活躍されている声優さんばかり。その声からあの頃のノスタルジーを存分に堪能いただければ幸いです。