八甲田スキー場 ダイレクトコース
ロープウェイ山頂駅付近
ダイレクトコースは山頂駅より右手の方へと樹氷の間を下るコース。
後に述べるフォレストコースに比べると開けた、眺めの良いコースで、特段に厳しい場所もありません。
初めて八甲田を滑るなら、まずはダイレクトコースを選びましょう。
とは言え、完全なオフピステのコースで、コース幅も狭く、距離も延々3.5kmに及ぶので、それなりの技量と体力と覚悟が要ります。
初級者は避けた方が無難でしょう。
特に悪天候の時は、目印の竹竿を見失わない様に注意する必要があります。
フォレストコース
陸奥湾を遙に・・
もう一方の常設コースであるフォレストコースは、その名の通りコースの大半が林間を滑るコースです。
写真の中央の樹林の間にコースが続いているのが、判るでしょうか?
ロープウェイ山頂駅を廻り込むように進んで行くと、いきなり標高差250m、最大傾斜30°の壁が!
コブが無いのは救いでしたが、立ち木が多くて難儀しました。
でも、遠く陸奥湾を望みながら、樹氷の間を滑る爽快感は気持ちいいの一言でした。
壁を降り切ると、なだらかなブナの森の林間コースがずーっと続いています。
途中、中斜面の田茂萢ゲレンデを滑り、田茂萢沢に掛かる橋を越えると、八甲田・十和田ゴールドラインの道路の真上に出てちょっとびっくり!
とにかく、変化に富んだコースで、全長も5kmもあるので、滑り応えがありました。
ただし、フォレストコースはコースを外れると、沢の上に出てしまい危険なので、注意しましょう!
最後は宿のある城ヶ倉温泉まで、ツアーコースを通って降りることにしました。
中央ルートスタート地点より全景
城ヶ倉温泉への下山ルートは、ロープウェイ山頂駅前から始まる、中央ルートを下り、毛無岱で城ヶ倉ルートへ分岐するルートです。
(写真の水色のライン)
これらのツアーコースは、基本的に道標代りの竹竿が所々に立っているだけなので、初めて滑る時は詳しい人と滑る方が無難です。
また、雪の状態や天候によって、閉鎖やルートの制限が出される場合があるので、滑る前にはロープウェイ山麓駅前の八甲田スキースクール等で状況を確認すること。
中央ルートは、まずダイレクトコースと併走する形で、ニセ田茂と田茂萢岳の間の急斜面を一気に滑り降ります。
ここは樹木も無く、コース幅も広いので快適でした。
しかし、降りるに従い、樹が増えて本領発揮?
どんどん狭くなるし、ホントにこっちでいいの?と思う様な方向に竹竿が続いています。
途中、寒水沢を越えますが、その先は寒水沢に沿って、強烈な片斜面・・
滑り落ちたら最後だな...(>_<)
そこを越えると広大な毛無岱が広がっていました。

毛無岱は、作家の深田久弥氏が絶賛した大湿原地帯だそうですが、今の時期はただの真っ平らな雪原。かなりの距離を漕がないといけないので、ボーダーには辛いかも。
暫く行くと城ヶ倉との分岐になります。
と言っても、広大な毛無岱のぽつんと生えた樹に小さな標識が取りつけられているので、見逃さないように注意!
更に進み、毛無岱の平坦部を過ぎると、また樹林の中に突入しますが、今度は半端では無い樹の密度。
→の写真、写真の正面に進むのがルートです。
立ち木にぶつからない様に滑って行き、前方に城ヶ倉温泉ホテルの屋根が見えてくると、やっとゴールです。
でも、最後に沢があるので、最後まで気を抜かず、滑って行きましょう。
全長は4km程ですが、他の2コースに比べ、かなり疲れました。くたくたな時は、無理して滑らない方が良いですね。
八甲田は冒頭にも書きましたが、普通のゲレンデスキーとは違う世界が味わえました。自然そのままのワイルドなコースです。
しかし、それと引き換えに立ち木への衝突や、沢などへの滑落の危険性はゲレンデスキーの何倍にもなっています。初級者には少々ハードですね。
今回はパウダースノーのオフピステを満喫することが出来なかったので、次回はもう少し早い時期を狙って行きたいな。
とは言え、雪の量はまだ充分なので、五月連休位まで、ダイレクトコースやフォレストコースは滑ることが出来そう。
スキー場の関連HP
「〜とことん滑るぞ!八甲田〜」にはツアーコースとその諸注意が詳しく書かれています。 是非、御一読を。。